メイクセラピーとは何か
メイクセラピーとは、ただ単にメイクアップをするだけではなく、心理カウンセリングの要素が入っている化粧療法のことです。化粧を通して心理的、身体的にポジティブな変化を起こすことが目的となっています。メイクセラピーは年齢、性別、立場や健康状態などを問わず、どのような人に対しても取り入れることが可能です。近年は、高齢者や病気を持っている人、悩みを抱えている人などにメイクセラピーが活用されています。
一般的に、メイクセラピーの行われる流れはまず会話などでコミュニケーションを図りながら、カウンセリングを行います。そして、スキンケアやメイクアップを行い、悩みを解決していきます。対象者は最初は緊張してしまうこともありますが、メイクセラピーを受けていく過程でだんだんリラックスしていくことができます。リラックスし、徐々に綺麗にメイクされていく自分の顔を見ることで自己肯定感が向上し、元気を取り戻していくのです。
では、メイクセラピーの代表的な効果にはどのようなものがあるのでしょうか。まず、メイクセラピーを受ける過程で丁寧に肌に触れられて会話を楽しむことで、リラックスしてストレスが解消されます。また、綺麗になっていく自分を見て自己肯定感が上がっていきます。メイクを行うことにより気持ちが社交的になって、人との関わりが増える効果も期待されます。高齢者の場合は、五感が刺激されることによる認知症予防の効果や自分でメイクを行うときにはリハビリ効果も期待されるでしょう。